ひまつぶし虫

ココロにうつりゆくよしなしごと なんちゃないっすけどね

猫の看取り

先週、19歳の猫を看取りました。
19歳と半年、人間にすると94歳。
大往生でした。
命の終わりを感じてから、1週間足らずのことでした。最期は、腕枕のまま、静かに眠ってくれました。
小さな身体で一生懸命頑張って、私に、悔いのない見取りをさせてくれました。
彼女の猫生に感謝以外ありません。
穏やかな最期の時間を与えてくれた神仏に心から感謝しています。
最期の時に向かう時、泣きながらインターネットで情報を探しました。
きっと、この瞬間も、最期に自分が何をしてあげられるのか?これからどうしたらいいのか?
泣きながらインターネットをさ迷っている飼い主さんがいると思います。
もし、声が届くなら、どうかお互いに悔いが残らないように、声をかけてあげてください。
触れてあげてください。
そして、もし、もうその仔が動けなくなっているなら、オシメもしてあげて下さい。一生懸命がまんしてます。失禁して冷たいシーツに寝かす事がないように、オシメをしてあげて下さい。
何もがまんしなくていいよ。大丈夫だよ。最期までそばにいるよと伝えてあげてください。
最期が近づくと、激しく吐くかもしれません。
ああ、もうだめだ、と絶望的な気持ちになっても、支えてあげてください。
それがつまって苦しまないように、もちあげて吐かせてあげてください。もし、そこで尽きるとしても、せめて、身体が汚れないように。
そのあと落ち着けば、しばらくの静かかな送りの時間が過ごせるかもしれません。
4~5時間でした。
虚ろな目で、弱い息をする、愛しくてたまらない仔に、話しかけ、段々温度の下がって行く手足をさすり続けました。
何度か、意識を戻して光のある瞳で見つめてくれました。
最後は、動けなくなってた手を一生懸命伸ばして、4回、ニャ、ニャ、ニャ、ニャ、と、話しかけてくれてました。
その後は、もう意識はなかったと思います。弱い息をしていることだけが、生きていてくれてる証でした。
もう、おはようとは言えないだろうと、最後の夜だと思いながら、いつものように、抱き上げて、床につきました。
腕枕をして、虚ろな目で私を見つめる仔の、お腹の微かな呼吸の動きを感じながら、眠りに落ちて、3時間もせず目覚めた時には、眠った時の姿のまま、腕枕のまま、静かに眠っていました。
少しだけ、吐いてましたが、苦しんだ様子もなく、硬くなってしまった仔を、子供の頃からのお気に入りのカゴに寝かせて、頭とお腹の下に保冷剤をしいて、お通夜をしました。
覚悟はしていても、もし、不在中にその命が絶えていたら、こんなに穏やかに、死を受け入れることはできなかったと思います。
どうか、もし、もうすぐ消えてしまう命に向き合っている人がいたら、話しかけて下さい。触れ続けてあげて下さい。
お互いに、後悔が残らないように。
最期の愛情を注ぎこんで下さい。
きっと、その死さえ、大事な大事な思い出になります。
崩れてしまいそうに寂しくても、一緒に最期まで頑張った思い出があれば、泣き笑いしながら、遺影に話しかけることができます。
お互いに、一緒にいれた事が、幸せだったと、信じる事が、できます。